マスクにワセリンが良いよ、といった話を聞いたことはありませんか?
花粉症の嫌な時期に、マスク代わりとしてや肌荒れ防止に役立つのがワセリンだと言われています。
でもマスクにワセリンはどのような時に塗れば良いのか、飛散防止にもいいって本当なのか気になりますね。
ワセリンがマスクをつける状況でどう役立つのか、そもそもワセリンとはどんなものなのかについて詳しく見ていきましょう。
ワセリンの有用性と注意点とは
まず、マスクが無い時の花粉ガードアイテムとして
マスク不足や、マスクが肌に合わなくてつけたくない、という人も多いでしょう。
そんな時に外出時にマスクの代わりに目の周りや鼻にワセリンを塗ることで、花粉の飛散防止に役立つという訳です。
花粉症が起こる原因を知れば、ワセリンの持つ効果によって花粉症がある程度ガードできる理由が分かります。
花粉症の起こる症状にワセリンを防御壁として使う
人体は外からの異物が侵入してきた時に、免疫という排除システムが働き、体内にIgE抗体を作ります。この抗体が作られやすい体質がアレルギー体質です。
花粉症の症状は花粉を外に追い出そうとする反応です。花粉は目に見えない大きさなので体内に入りやすく入ると目がかゆい、鼻がムズムズするといった不快な症状を引き起こしてしまいます。
そこで花粉が体内に入るのを少しでも止める方法としてワセリンが有効です。
ワセリンを使った花粉ガード対策
ワセリンはドラッグストアで売られているワセリンや、白色ワセリンを使用しましょう。
花粉の時期をできるだけ快適に乗り越えるため、お好みの天然製油を使用した花粉ガード対策ができるワセリンの作り方を紹介します。
★用意する物
- ワセリン
- 天然製油(100%)
- 保存容器
- かき混ぜるもの
ワセリン10g程度を保存容器に移したら、天然製油を1、2滴たらしましょう。かき混ぜる棒でよくかき混ぜれば完成です。
使い方については以下を参考にしてください。
- 綿棒と自作した花粉ガードワセリンを用意する
- 花粉ガードワセリンを目や鼻の周りに塗る(米粒2つ分程度)
- 花粉症がひどい場合はガードワセリンを鼻孔に塗る
ワセリンの持つベタベタした粘着が、花粉をキャッチする仕組みです。
数時間から半日程度しかもたないので、何度か塗りなおしましょう。塗りなおす際は一度拭き取ってから、新しいワセリンを塗るようにしてください。
また鼻をかんだりした場合は、その都度塗りなおしましょう。
マスクで肌荒れを起こしている時
マスクが欠かせない人は、不織布のマスクを長時間つけ続けていますが、マスクが原因で肌荒れを起こす場合があります。
マスクで肌荒れが起こる原因には以下が考えられます。
- 摩擦による刺激
- 蒸れることで雑菌が繁殖
- マスクを外した時に乾燥しやすい
- マスクの素材が肌に合っていない
上記のように様々な理由が考えられます。マスクをすれば自分の息によって肌が保湿されますが、長時間つけ続けると湿り気によって雑菌が繁殖しやすくなります。
また保湿されている口元を、マスクを外すことで肌についていた水分が蒸発する際に、もともと肌にある水分まで一緒に蒸発してしまいます。マスクを外してから後にになってカサカサしたり、かゆい場合は乾燥している可能性があります。
マスクでの肌荒れ防止にはワセリンを使用しましょう。塗るタイミングは以下を参考にしてください。
- マスクをつける前に鼻や口元にワセリンを塗る
- マスクを外した後にワセリンを塗る
ワセリンは摩擦による刺激からも守ってくれます。塗る時はべたつきやすいので、米粒1つ分程度を手で温めて伸ばしましょう。
ワセリンとは?成分や安全性について
ワセリンとは軟膏薬の基材としても使われているもので、石油から抽出した油脂を利用して作られています。無味無臭で毒性もなく、目の周りや唇などデリケートな部分にも使用できる物質です。
医者で処方されるワセリンは制精度が高くなっており、メーカーによっても以下のように呼び方が異なることがあります。
- ワセリン
- 白色ワセリン
- プロペト
- サンホワイト
ワセリン自体には肌に浸透して保湿を高める、という効果はありません。ワセリンは肌表面が持つ油分を補ってくれるもので、油の膜で覆うことで内側からの水分蒸発を防ぐいわばフタの役割を担っています。
乾燥肌の方はスキンケアが塗れる部位であれば、様々な成分が配合されたクリームなどで対策してください。
マスクにワセリンが良い理由は、鼻に塗って花粉をガードしたり、マスクをすることで起こる肌荒れに効果的です。
ワセリンは市販でも売られていますが、肌荒れが気になる場合は皮膚科でプロペトを処方してもらうこともできます。
手作りワセリンを作る際、天然製油を入れる場合は肌に使用できるものなのか、事前に調べてから使用してください。中には使用してはいけない精油もあるので、じゅうぶん注意しましょう。
またワセリンは肌表面が持つ水分が逃げるのを防ぐ役割がありますが、スキンケアのように肌に浸透させて健康を保つものではありません。肌荒れがひどい、花粉症がひどいという場合はかかりつけ医に相談しましょう。